25歳の中国人女性 腹部脂肪吸引手術後卵巣が萎縮 出産能力を失う

2024-08-20 14:26:12  CRI

近年、多くの女性が自分の体型に不安を感じている

 25歳の中国人女性、小美さん(仮名)は身長165センチ前後、体重は約50キロですが、出っ張った下腹が気に入らなく、完璧を追求するために腹部脂肪吸引手術を受けました。

 手術後、小美さんの月経は止まり、半年以上経っても正常に戻りませんでした。そこで病院に行って検査を受けたところ、卵巣はすでに萎縮しており、出産能力を失っていると診断されました。医師は、体内脂肪の急減は卵巣機能に深刻なダメージをもたらすと指摘しています。

 近年、脂肪吸引手術を受けた後に予期せぬ悲劇が起こるケースが多発しています。今年1月、韓国ソウル江南(カンナム)のある整形病院で脂肪吸引手術を受けた20代の中国人女性が死亡しました。2023年11月、ブラジルの29歳の女性モデル、ルアナ・アンドラーデさんは脂肪吸引手術中に合併症を起こし、術後心臓停止に至るほどになり亡くなりました。

 美容医療業界の急速な発展に伴い、外見を良くするために手術を選択する人が増えています。しかし、この過程におけるリスクと責任の問題もますます際立っています。医師は、「女性はひたすら痩せることを求めてはならない。実際に一定の量の脂肪を備えなければ、正常な月経周期を維持することができない」と注意を促しています。脂肪にはステロイドが含まれており、人体のホルモンレベルと密接に関連しているからです。特に出産適齢期の女性にとって、痩せすぎると、月経不順、内分泌の乱れ、骨粗しょう症、卵巣機能の早期衰弱などの一連の問題を招き、女性の正常な生殖機能に影響を与え、深刻な場合は全身の各臓器の健康にも影響を与えます。

 米国生殖医学会の関連資料によると、6%の原発性不妊患者は体重が軽過ぎることによるものだとされています。医師によると、多くの女性はより良いスタイルを追求するため、主食を食べず、サラダや果物、食事代替品を食べることが多いですが、しばらく続くと、月経が乱れ、卵巣機能が傷つけられます。美しさも大切ですが、健康を犠牲にして美しさを手に入れるべきではありません。(ヒガシ、野谷)

KANKAN特集

ラジオ番組
KANKAN特集