北京
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上海市政府は16日、「低空経済(低空域を活用した旅客輸送や物流)の質の高い発展に向けた行動計画(2024~2027年)」を発表し、低空経済の発展に関する6分野23項目の重点任務を打ち出し、「スカイシティー」の構築に努めています。
△上海浦東空港-昆山シティーエアターミナル間の路線で運営される空飛ぶタクシー
同行動計画は、2027年までに低空域向けの新型航空機の設計開発から、製造、耐空検査・測定、商業応用までの完全な産業チェーンを確立し、低空経済産業の革新や商業応用、運営サービス基地を構築するもので、中核産業の規模は500億元(約1兆500億円)以上になることを目指しています。また長江デルタ地域の各都市を結ぶ路線を設置し、中国の低空経済産業総合モデル地域を建設し、国際的な影響力を持つ「スカイシティー」の構築を加速することを主な目標としています。
現在、上海市は民間航空産業の基礎における優位性を発揮し、低空経済の発展に拍車をかけています。上海の電動式垂直離着陸機(eVTOL)開発に携わる企業は全国の約半分を占め、応用シーンも拡大し続けており、上海市内の金山区-浙江省舟山市-上海龍華空港間で海から海岸、さらに市内へ向かう物流輸送を展開し、楊浦区などではドローンによるデリバリー配送を展開し、長江デルタ地域の省・直轄市を跨ぐ路線も試行的に開通しました。
上海新空ヘリコプターは10日、上海浦東国際空港から江蘇省の昆山シティーエアターミナルまでの区間で、双方向運航の空飛ぶタクシーによる旅客輸送サービスの試行に成功しました。ヘリコプターは昆山シティーエアターミナルビルを離陸し、約30分間の飛行を経て、浦東星野飛行基地に着陸しました。これは長江デルタ地域の上海-蘇州間での低空域旅客輸送路線の開通に成功したことを示しています。同路線は年間延べ2~3万人の乗客を乗せることができ、経済効果は1000万元(約2.1億円)を超える見込みです。(ZHL、榊原)
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