北京
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中国中部河北省石家荘市のあるスタジアムで8月6日早朝、朝のランニング中の60代の男性が突然倒れ、心肺停止に陥りました。幸い、同じくランニングをしていた石家荘市人民病院の商永偉医師が迅速に救助し、心肺蘇生を施して男性を救いました。
男性に心肺蘇生を施す商永偉医師
当日の朝6時過ぎ、スタジアム内はいつものように朝ランニングの市民でにぎわっていました。7時ごろ、競技場の北東側で誰かが大声で助けを呼びました。ランニングをしていた商医師がすぐに駆けつけたところ、60代の男性が地面に倒れていました。周りのランニング仲間によると、この男性はランニングを終えた後に突然倒れ、意識を失ったということです。
商さんはすぐに男性に呼びかけ、軽くたたいてみましたが、返事はありませんでした。男性の頸(けい)動脈に触れたところ拍動がなく、また呼吸も止まっていることから、「突然死だ!心臓が急停止した」と初歩的に判断した商医師はすぐに地面にかがみ込み、心肺蘇生を施しました。
商医師はスポーツが趣味で、病院の「スター選手」であり、毎年マラソン大会に参加するだけでなく、マラソンの国際組織から承認された医療支援員でもあります。このような状況ではどうすべきかをよく心得ており、専門的な訓練を受けたこともあります。商医師は片時も休まず救助に当たり、現場にいた熱心な市民たちは救急に電話をしたり、周りの人々をどかせたりして手伝い、皆で男性の救命に努力しました。わずか2分ほどで、男性には徐々にバイタルサインが現れ、頸動脈の拍動や呼吸が回復し、意識を取り戻しました。
ちょうどこの時、救急隊員が現場に駆けつけ、男性の血糖値を図り、心電図、指脈拍オキシメトリーをモニタリングしたところ、各指標は正常に戻っていました。商医師は救急隊員に男性の状況を詳しく説明し、次の段階の治療のために効果的な情報を提供しました。現場にいた市民が、救助の過程をショート動画に収め、ネット上に送信したところ、たくさんの「いいね」が付きました。
商医師には当日、手術の予定があり、午前中に2件の手術を終えました。商医師は記者の取材に対して、「医師として、命を救うことは心に刻まれた職責と本能であり、助けを必要とする人がいれば、自然と手を差し伸べる」と述べました。(Mou、坂下)
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