北京
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1945年8月15日は日本が無条件降伏を宣言した日だ。今年は8月15日に先立ち、元日本軍731部隊の隊員であった清水英男氏が13日午前、中国ハルビンの「731部隊罪証陳列館」を訪れ、衛兵所や細菌実験室、刑務所、凍傷実験室などの旧跡の前で、それぞれの施設が実在し、使われていたことを認め、「謝罪と不戦平和の誓い」と書かれた碑の前で謝罪を行った。
実は、清水氏のように日本の民間人が戦争の歴史を反省し、旧日本軍の中国侵略の真相について声を挙げた例は、過去に何度もあった。
元日本軍第16師団の歩兵として南京大虐殺事件に加わった東史郎氏は、1980年代から今世紀初頭までの数十年の間に何度も中国を訪れ、中国の人々に謝罪をし、証言をした。旧日本軍の残虐な行為を語り、歴史を反省する著書『東史郎日記』も残している。
2011年9月、旧日本軍兵士20人が吉林省長春市の複数の大学で講演を行い、日本の中国侵略戦争の真相を語った。また、2013年7月、同じく旧日本軍兵士の黒田千代吉氏が東京で講演し、中国の戦場での経験を語り、歴史と向き合って平和憲法を守ることの重要性を訴えた。
NHKは2017年8月と2018年1月にドキュメンタリー『731部隊の真実 エリート医学者と人体実験』『731部隊 人体実験はこうして拡大した』を相次いで放送した。日本の戦犯の裁判時の音声や、中国、米国、日本各地に残されている資料、731部隊のメンバーとその家族の証言、書簡などを通じて、731部隊が中国東北地区で秘密裏に人体実験を行い、細菌兵器を開発し使用していた事実を公開した。
だが残念なことに、日本政府の歴史に向き合う姿勢は民間とは対照的である。731部隊を例に挙げると、日本政府は731部隊の存在は認めているが、731部隊が細菌戦を行った事実は認めていない。これについて、731部隊の犯罪行為に関する証拠収集と暴露に長年にわたって力を入れてきた滋賀医科大学名誉教授の西山勝夫氏は、「日本軍が中国で細菌戦を行ったことを証明する証拠がすでにこれだけ集まっている。それなのに政府が認めないというのは、まだまだ証拠が足りないというのか、政府に聞きたい」と述べている。
これについては、日本による侵略戦争で被害を受けた中国やその他のアジア諸国も同じ疑問を抱いているだろう。膨大な量の証拠を前に、なぜ日本政府は事実を認め、深く反省し、謝罪しようとしないのか。歴史の反省どころか、日本は「平和」「正義」に反する道をどんどん進んでいる。これは、周辺諸国さらには世界から見て一層理解できないことである。
日本国内では今まで、敗戦日(日本政府は「敗戦」ではなく「終戦」、つまり戦争を終了させたという言い方を使っている。そこからも、戦争に対する日本政府の姿勢が多少読み取れる)になると、政府は、日本は戦争の被害者であることだけを強調し、他国への侵略や加害については全く言及しないことが多かった。また、閣僚の靖国神社参拝や歴史教科書の改ざんは被害国の国民感情を何度も傷つけた。さらに、平和憲法を有名無実化したり、「隣国の脅威」を煽り立てたり、軍備を拡充したりする動きは、地域の平和と安定に衝撃を与え続けている。
近年、日本は「正常国家」になることを目指している。しかし、大きな過ちを犯したにも関わらず、認めることも謝罪することもしないばかりか、その過ちを隠ぺいし、美化しようとし続けている国が、「正常性」を語れるのだろうか。右翼勢力や外部勢力に左右され、軍国主義思想の復活を放任している国が、どうして「正常国家」を目指せるというのだろうか。
「正常国家」になるにはまず何をすべきか。今回、日本の民間人が政府に改めて手本を示した。(CMG日本語部論説員)
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