北京
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35歳の唐尚珺さんは今年16回目の大学入試を受験し、601点の好成績を取りました。唐さんはこの点数に満足していないようで、「残念だ」と言っています。唐さんは13日、華南師範大学情報工学科に合格したことを明らかにすると同時に、長い高校生活を終え、今年大学に進学する決意を伝えています。これまで唐さんは清華大学の浪人を続けたことで有名になり、多くの名門校に合格したにもかかわらず、さまざまな事情で進学できませんでした。
唐さんは1989年に広西チワン族自治区上思県の市街地から70キロも離れた山村に生まれ、兄と姉を持つ3人兄弟でした。小学校を卒業した時、村の数十人の子供のうち、県の名門中学校に合格したのは3人だけで、唐さんは同郷で1位でしたが、中学に入ってから成績が落ちました。
2009年、唐さんは初めての大学入試で372点を取りました。2010年には一浪で405点を取り、学部の大学ラインを超え、広西機電(機械電機)職業技術学院に合格しましたが進学せず、続けて浪人することを選びました。そして2016年の27歳の時、成績は初めて600点を超え、中国政法大学工商管理学科に合格しました。大学に進学しようと思いましたが、父親が肺がん末期と診断され、治療費が必要でした。ちょうどその時、ある民間高校の学生募集案内で600点取れば10万元(約205万円)賞金を与えるとの情報を見て、浪人を続ける道を選びました。2017年以降、アモイ大学、広西大学、重慶大学、上海交通大学医学院などの名門校に次々と合格しました。
唐さんは「私のまねをしないでほしい。私もここ数年の予備試験の経験を生かして、高校3年生が回り道を避けるのに役立ちたい」と述べ、「大学入学後は社会に役立つことをしたい。35歳だが年を取っているとは思っていない」と話しました。(閣、榊原)
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