中国は3～5年を用いて「デジタルインテリジェント中医薬」を構築

　国家中医薬管理局によると、中国は3～5年を用いて、ビッグデータや人工知能などの新興デジタル技術を中医薬の伝承と革新発展の全プロセスのそれぞれの段階に徐々に融合させ、中医薬の全業界、全産業チェーン、全プロセスにおけるデータの効果的な貫通を初歩的に実現し、「デジタルインテリジェント中医薬」を構築することに全力を尽くします。

　国家中医薬管理局と国家データ局は、このほど共同で「デジタル中医薬の発展と促進に関する若干の意見」という文書を印刷し配布して、20の方面にわたって具体的な措置を提案しました。

　デジタル化が中医サービス能力の向上を支援する面で、文書では、「中医医療機関が業務プロセスのデジタル化転換を推進し、予防、治療、リハビリ、個人の健康管理を一体化したデジタル中医薬サービスモデルを構築することを奨励する」「中医薬の特色を持つスマート電子カルテ、スマート予診フォローアップなどのシステムの研究開発を奨励し、中医薬データのスマート化収集能力を向上させる」などの内容が提案されました。

　また、文書では、ビッグデータ、人工知能などの新興デジタル技術を利用した中医健康モニタリング設備の研究開発と予防健康管理プラットフォームの研究開発を奨励し、中医分野で必要となるデータの収集と記録を通じて、健康診断、疾病コントロールなどのデータを統合し、アクティブ健康管理、個人健康管理、人工知能+医療健康応用、重点的ユーザー健康保障、衛生健康意思決定支援システムの構築とデータ応用のモデル研究を展開することも提案されました。（任春生、野谷）