試合直前に化粧室の大きな茶碗で薬物摂取=フランスの医師が米ドーピングスキャンダルを暴く

2024-08-13 16:02:41  CRI

 あるメディアがこのほど、米国反ドーピング機関(USADA)が規則に違反してドーピングを行った選手が引き続き試合に参加するのを許す条件として、いわゆる「情報提供者」として利用していたと報道しました。世界反ドーピング機関がそれについて声明を発表し、「USADAのやり方は明らかな規則違反だ」と判断しました。

フランスのスポーツドクター、ジャン・ピエール・デモンナデル氏

 50年以上にわたって反ドーピング活動に従事し、一連の関連著作を世に送り出しているフランスの著名なスポーツドクターのジャン・ピエール・デモンナデル氏は、「米国選手によるドーピング乱用の歴史は長い。1900年代の最も深刻な時期には、米国のトレーニングセンターの化粧室には大きな茶碗が置かれ、中には色とりどりの薬が入っており、選手たちが大量に使用していたほどで、米国の選手が投擲(とうてき)競技や陸上競技などの種目で世界を席巻していた理由は彼らがアナボリックステロイドを服用していたからだ。1988年のソウルオリンピックでカール・ルイス選手は試合前のドーピング検査で3回も陽性の結果が出たが処罰されなかった。理由は彼が無意識でこの薬を飲んだからだ」と紹介しました。

フランス国際関係戦略研究所(IRIS)スポーツ・地政学研究所のルーカス・オービン氏(右)

 フランス国際関係戦略研究所(IRIS)スポーツ・地政学研究所のルーカス・オービン氏は、「西側諸国が自分たち以外の国の選手の躍進に脅威に感じ、それらの成果に疑問を呈したことに、彼らが非西側諸国に対して抱いている偏見が窺える」と指摘しました。

 ネットユーザーからは、「スポーツにしろ、政治にしろ、米国はいつもこんな感じで、自分たちが勝てなければルールを書き換えたり、自分たちの利益のためにルールを放り出すのだ」と指摘しています。(殷、坂下)

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