チベットの無人地帯を単独行の30歳前後の女性、消息を断って二十数日後に遺体で発見

2024-08-13 13:51:44  CRI

 30歳前後の上海の女性Rockyさんは7月19日、中国チベット自治区日喀則(シガツェ)市聶拉木(ニャラム)県境にある希夏邦馬(シシャパンマ)峰に1人で入山しましたが、20日に友人とメールで連絡を取った後、消息を絶ちました。チベット自治区日喀則市聶拉木県警察署の職員が12日に伝えたところによると、女性は11日に遺体で発見され、現在、これに関する調査が行われており、調査結果は後日発表されるということです。

 

 Rockyさんが登ったシシャパンマ峰は標高8027メートルで、ヒマラヤ山脈の中段に位置し、東南方向のエベレストからは120キロほど離れています。高さは世界に14座ある8000メートル峰の中で14番目にランクしています。

 チベット自治区聶拉木県の警察関係者は12日、既に女性の家族と連絡を取っており、善後策を講じているところだと明らかにしました。同日、救援を要請していたRockyさんの友人は、「家族は彼女が遭難したことを確認しており、上海に連れ帰って埋葬する計画だ。皆、とても悲しんでいる」と話しました。

 熱心に捜索を手伝っていたボランティアの張さんによると、Rockyさんの遺体はシシャパンマ峰の氷塔林で発見されました。報道によると、Rockyさんは全行程56キロを縦走する計画で、3~5日で終える予定でした。19日午後、緑のテントや赤いザック、ガスボンベ1個と7日分の食料を携えて単独で入山しました。20日には友人の女性とおしゃべりした後、行方不明になったということです。

 関係者によると、Rockyさんは鳌(ゴウ)山から太白山までのルート「鳌太ルート」(中国で最も困難な縦走ルートの一つとされる)を走破したこともあり、アウトドア経験が豊富で、今回の出発前にも十分な準備をしていました。Rockyさんが予定していたコースを縦走する人はこれまでにもいましたが、単独のケースはあまり多くはなく、誰かと連れだって挑むのがほとんどです。ここは標高が高い上に、野獣が出没することもあるからです。

 Rockyさんが消息を絶った後、その家族や友人は前後してチベットの警察、アウトドア関係者に救援を依頼し、彼女の行方を探しました。地元の捜索隊が派遣され、入山口方向から奥に向かって捜索するとともに、別の捜索隊が下山口から逆向きの方向への捜索も行いました。地元警察は相前後して300人以上が出動し、入山して捜索を行いました。(Mou、坂下)

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