北京
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亡くなったペットの遺体を整える
中国各地のライフスタイルやソーシャルメディアでペットの葬儀サービスの人気が徐々に高まっており、業者は基本的な火葬、サービスの範囲を埋葬サービスのみにとどまらず、あらゆるプロセスに広げています。現在、一般的なペット葬の費用は約1000元(約2万円)ですが、最も高い場合は8000元(約16万5000円)を越えています。
ペット市場の規模が徐々に拡大するにつれ、ペット葬をめぐっては、送迎、遺体の化粧、告別式、火葬、遺骨預かり、埋葬、記念品制作を含む全プロセスまでのサービスが派生しています。
多くのペット葬儀店では、亡くなったネコ、イヌ、ウサギなどの動物を扱っているほか、消費者のニーズに合わせて料金の異なるコースが用意されています。取り扱いの多い北京のある店を例にとると、この店では3種類の全プロセス葬祭サービスを提供しており、その中で最も価格が高いのは8000元(約16万5000円)を超え、17項目のサービスが入っています。1000元(約2万円)、3600元(約7万4000円)の他のコースに比べ、告別室の利用時間は3時間と長く、撮影やビデオ制作などのサービスも入っています。
ペットのために葬儀を行う中国人が多くなりつつあります。ペット葬儀業に従事する李立心さんによりますと、店をオープンした最初の月には1件の注文しかありませんでしたが、今では1カ月に最大20件の依頼があり、事前に電話で問い合わせをしてくる顧客も少なくないようです。消費者の意識も徐々に変化してきており、一部の消費者は高齢や病気のペットのために事前に葬儀の計画を立てているということです。
業界報告によれば、中国のペット葬サービスの市場規模は2018年の7億1000万元(約144億5000万円)から2023年には18億2500万元(約376億1000万円)に増加し、5年間で2倍以上に拡大しました。また、別の調査では、葬送の方式として飼い主の60.4%が告別式を選び、25%が記念品の制作を選びました。(藍、坂下)
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