北京
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パリオリンピックのテニス競技は中国の鄭欽文選手が女子シングルスで金メダルを獲得しました。これをきっかけに、中国で「テニス経済」のブームが巻き起こり、鄭選手と同じテニススコートがネットユーザーの人気を集めています。実は、テニススコートはスポーツやファッションのファンの間ではパリオリンピックの前からはやっており、夏に入ってからはテニススコートの販売量が急増し、これまで売れ行きが良かったヨガパンツに取って代わるいきおいです。
中国の大手ネット通販プラットフォーム淘宝(タオバオ)で「テニススコート」を検索すると、デザインや配色が異なる5000種類近い関連製品が瞬時に表示されます。価格は2桁(数百円)から4桁(十数万円)までさまざまで、最も売れているものは「2万枚以上売れた」との表示がされています。中国版TikTok抖音(Douyin)では、キャスターらがテニススコートを「生地、デザイン、細部のどれもが良く、誰が着ても似合う」と熱心にアピールしています。
小紅書お勧めのテニススカートの着こなし
同時に、小紅書(通称「RED」、「世界中の良いモノが見つかる」をコンセプトに開発された中国のソーシャルプラットフォーム、中国版インスタ)をはじめとするインターネットプラットフォームが、絶えず新しい消費者を生みだしています。同プラットフォームで、「テニスウェアの着こなし」「テニスガール」のキーワードで検索すると、それぞれ16万以上、39万以上のコメントが表示され、「テニススコート」に関する話題は7000万回以上閲覧されています。ネットユーザーたちはお互いにそれぞれの経験を交換してから、テニススコートを注文します。
今夏のテニススコートのブームは、マイナースポーツの大衆化が加速していることと密接に関わっています。また、コーディネートしやすいことも、テニススコートがますます多くの若い女性消費者に好まれている理由になっています。
業界関係者によると、テニススコートはスポーツウェアとファッションの二つの特徴を兼ね備えており、「高級品の消費が減速し、消費者がコストパフォーマンスを重視しているこの夏は、シンプルで快適なテニススコートが人目を引き、人気が高まるのは当然のことだ」としています。(Mou、坂本)
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