北京
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2007年のノーベル経済学賞受賞者であるエリック・マスキン氏は先日、北京で開催された第2回国際基礎科学大会に出席するため訪中した際に、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の単独インタビューに応じました。マスキン氏は、中国が驚くべき進歩を遂げたことを称賛し、国際協力の展開を提唱し、未知の分野を絶えず模索して喫緊の世界的問題を解決することを主張しました。
マスキン氏は中国の発展について、「中国の経済成長には市場の力が重要な役割を果たしている。市場経済以外には、中国の世界に対する開放も、正しい方向に向けて踏み出した重要な一歩だ。それ以外に、中国政府の組織構造も、私としては非常に成功していると思う。各省の経済にはそれぞれの特色があり、互いの競争が経済効率を高めた」と述べました。
マスキン氏はまた、「私は多国間貿易と協力を一貫して重視している。国際貿易と協力の観点からすれば、貿易障壁を設ければ(その目的とは)逆の効果を招くだけだ」と述べ、「(米国などが中国製品に対して追加した)これらの関税は最後に撤廃されることを望む」と表明しました。
2007年、マスキン氏はメカニズムデザインの理論の基礎を確立した功績により、他の2人と共にノーベル経済学賞を受賞しました。マスキン氏は、「われわれが今直面している最も興味深い社会問題および最も深刻な社会問題は、いずれもメカニズムデザインの問題だ。今までに存在したことのない新しいメカニズムを設計しなければ、気候変動や生物多様性の保護、エネルギー危機の解決、清潔な水源の確保など、世界的な喫緊の問題を解決することはできない」との見解を示しました。(ZHL、鈴木)
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