北京
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パリの凱旋門
フランスのパリ市観光局の公式発表によると、パリ・オリンピックとパラリンピック期間中にパリを訪れる観光客は延べ1530万人にのぼると予想されています。しかし、外国人観光客は150万人に過ぎず、86.7%はフランス国内からの観光客と見られるとのことです。
「パリ観光には誰も行かない」と悲観されていますが、中国と日本では、依然として人気があるようです。スペインに本拠を置く旅行調査会社のフォワードキーズによると、7月26日から8月11日までのオリンピック期間中にパリを訪れる中国人観光客と日本人観光客の増加幅は、世界で最も大きいということです。
フランス観光の魅力は以外にも、自国の選手の優勝への自信が、多くの中国人と日本人観光客がフランスに殺到する主な理由であるとされています。また、パリ・オリンピックにフランスを訪れた中国人観光客と日本人観光客は、似たような消費傾向を持っていることも明らかになりました。フォワードキーズによると、中日両国はハイエンドトラベルの予約で最も急成長している2カ国であり、予約数は昨年の同時期と比べて倍増しているとのことです。
中国の大手旅行会社トリップドットコム・グループ(携程)によれば、五輪観戦をするアジアからの観光客の傾向は、欧州の観光客と比べて顕著な違いが見られるとのことです。アジアの観光客はスポーツ観戦と周辺地域の観光をセットで楽しむことが多く、欧州の観光客よりもホテルの宿泊期間が長いとのことです。
アジアから観光客が急増したにもかかわらず、オリンピック期間中にパリを訪れた外国人観光客数は低迷しており、累計150万人にとどまる見込みです。多くのホテルや航空会社、旅行代理店はこれに失望感を抱いています。パリ観光局によると、パリ・オリンピックの期間中に地元のホテルは価格を引き下げたり最低滞在日数を撤廃するなど、観光客を呼び込むための最後の努力をしています。
パリ観光局のコリンヌ・メネゴー局長は、「外国人観光客の数は少ないと予想されるが、オリンピックは観光客の数ではなくマーケティングが目的であり、特別な宣伝は必要ない」と述べました。フランスは観光集めに苦労する必要がないので、そのように言えるのでしょう。パリはそもそも年間約4400万人の観光客が訪れる世界一の観光都市であり、オリンピックをきっかけに知名度を上げる必要はなかったということです。(ミン・イヒョウ、鈴木)
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