北京
PM2.577
23/19
10万元(約204万円)以上の現金の入った袋を警察に届けた李さん
上海市公安局普陀局東新路派出所に7月22日午後8時ごろ、1人の中年の男性が不安そうな様子でやって来ました。男性は何かがいっぱい詰まった配達用の袋を当直の警察官に渡しました。男性は李という姓で、警察官から事情の説明を求められて、自分はある不動産管理会社の職員で、ごみ置き場を清掃した際に思いもよらず見つけたと説明しました。
李さんは清掃員として働いています。22日の夕方には母親と一緒に担当する集合住宅敷地内のごみ置き場を清掃していたところ、思いもよらず現金が大量に入った宅配用の袋を見つけました。李さんと母親はずっと待っていたのですが、引き取る人が現れなかったので、金額が大きいことを考慮して警察にただちに届けることにしました。李さんは「お金をなくした人は焦っているに違いないと思って、ごみ置き場で30分ほど待っていたが、持ち主が現れなかったので、警察に届けることにした」と述べました。
当直の警察官は袋の中身を確認して、現金がいっぱい詰まっていることを確認し、他の当直警察官数人に、一緒に数えるよう呼びかけました。その結果、中には現金10万元(約204万円)以上が入っていることが分かりました。金額が大きかったこともあり、警察はただちに李さんが現金を発見した集合住宅の周辺に設置されたカメラの記録映像を調べはじめました。
ところが、警察官が映像を調べている最中に、同集合住宅の住民である張さんが、あわてた様子でやってきて、「ガールフレンドがお金の入った袋をごみと思ってごみ置き場に捨ててしまった。たぶん夜の7時か8時ごろで、金額はおよそ10万元ちょっとだ」と言いました。
警察官は張さんが落とし主であることを確認できました。そして、張さん本人に金額に間違いがないと確認してもらい、受け取ってもらいました。このようにして10万元余りの現金はついに、全額が落とし主に戻されました。また、不動産管理会社も、拾った大金を警察に届ける行為を称賛しました。会社側責任者は「わが社はただちにこの従業員に、2000元(約4万1000円)の報奨金を支給した」と説明しました。(朱、鈴木)
KANKAN特集