熊猫学院

熊猫学院（xióng māo xué yuàn）ジャイアントパンダ学院

【意味】

　「熊猫学院」ジャイアントパンダ学院は、四川省林業・草原局と西華師範大学が共同で設立した学院で、ジャイアントパンダ国家公園や自然保護区といったパンダ保護の第一線で活躍する人材育成を目的としています。

【関連情報】

　ジャイアントパンダ学院は四川省の西華師範大学生命科学学院を基に新設されたもので、学部だけでなく修士課程も設けられています。

　今年7月には、初の新入生募集が始まりました。主力学科の野生動物・自然保護区管理学科では50人の新入生を募集しています。

　西華師範大学は、野生のパンダ生態学分野の研究を最も早くからスタートし、最も長く続けている大学で、「パンダ大学」とも称されています。「中国のジャイアントパンダの父」と呼ばれる胡錦矗（ちく）氏や、中国科学院の院士である魏輔文氏といったパンダの科学研究者を輩出してきました。

　院士とは、中国科学院と中国工程院が与える称号で、科学技術分野で傑出した成果を挙げた研究者・技術者に付与されます。今年5月現在で、中国科学院の院士の人数は861人です。

　募集する50人の枠のうち、四川省からは35人、省外からは15人を受け入れる計画で、合格ラインは中国大学統一入学試験の成績が500点から530点の間とされています。

　授業内容はパンダの日常の世話から竹林の保護、そして先端テクノロジーまで、教育内容は多岐にわたります。

　学院の教員の黄燕さんは、「大学1年から3年の間に研修と実習がある。ジャイアントパンダ保護区や科学研究所、動物園などでの研修と実習を通して、生息地や野外での活動状況や、飼育、繁殖などについてもじっくり学ぶことができる」と説明しています。

　教師として生命科学学院の教員のほかに、中国科学院動物研究所や中国ジャイアントパンダ保護研究センターといった専門機関の専門家22人を招く計画です。

　卒業後は、全国のジャイアントパンダ繁殖基地や動物園などに就職して、飼育員になったり、また自然保護区での保護活動に従事したりすることもできますし、修士課程に進んでパンダに関する研究を続けることもできます。

 【使い方】

大熊猫学院在四川南充成立

（ジャイアントパンダ学院 四川省南充市で設立）

全国首个大熊猫学院正式招生

（全国初のジャイアントパンダ学院が正式に学生を募集）

熊猫学院招50本科生 圆梦国宝守护者

（ジャイアントパンダ学院が学部生50人募集　国宝保護者の夢を叶える）