北京
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中国では夏休みに入ってから、中国中部の河南省の省都の鄭州市にある鄭州大学第三付属病院で、学習障害の外来受診者数が急増したことが注目を集めています。
同病院の児童発達行動科の靳彦琴主任は、「『学習障害』とは狭義には計算や読み書きなど学習力の発達障害だ。学習の成績で判断するものではなく、子どもの情緒や注意力、主観的動機などの要素により総合的に判断せねばならない」と説明しました。
中国では近年来、「学習障害」がますます注目され、専門の診療科も開設されるようになりました。鄭州大学第三付属病院では、中国国内では比較的早い2017年に「学習障害」診療科が開設されました。同病院の「学習障害」診療科は連日、外来患者が大量につめかける状態で、省内以外にも寧夏ホイ族自治区や山西省などからの受診を求めてやって来る人もいます。靳主任によると、子供の学習成績が悪いため、保護者が、試しに診察してもらおうと考えてやってくるケースが多いとのことです。
河南省児童病院の「学習障害」診療科のある医師によると、「学習障害」を誘発する要因は多く、環境や心理状態などの影響で「学びたくない」と思うようになる場合もあれば、注意欠陥、多動性障害、知能の発達の遅れなどの「学べない」症状が出ることもあります。同医師は、明らかな「学習障害」の症状があった場合には医学的な診断を受けて適切な治療法を利用すべきと強調しました。(閣、鈴木)
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