<パリ五輪>中国チーム独自の知的財産権を持つ射撃用ウエアを開発

2024-08-05 15:07:56  CRI

1日、試合中の劉宇坤(中央) 

 パリ五輪射撃男子50メートルライフル3姿勢の決勝で1日、中国の劉宇坤が優勝しました。劉の射撃用ウエアには、祥雲模様、水中には巨大な岩が立って長寿・幸福を意味する「海水江崖」模様、漢字で「劉宇坤」などの中国要素があしらわれています。この「チャンピオン甲」と呼ばれる射撃用ウエアは、北京服装学院の研究チームが劉のためにオーダーメードしたもので、完全に独自の知的財産権を持っています。

 五輪準備重大装備難関突破プロジェクトの最高技術責任者で国家体育総局体育科学研究所スマートスポーツ研究センターの李祥晨主任は、「ライフル射撃用ウエアは簡単な服装ではなく、特殊な材料と特殊な技術で作られた複雑な装備だ」と述べ、「これまで技術的な材料不足のため、国家射撃チームが使用するウエアは長期にわたり海外ブランドに独占されてきた」と紹介しました。

 この問題を解決するため、2022年3月、国家体育総局の指導の下、国家体育総局体育科学研究所、東華大学、北京服装学院は二つの研究開発チームを結成し、射撃ウエアの国産化を模索し始めました。

 李主任は、「研究開発での技術的な難点は、射撃用レザーウエアに求められる硬さとルールに求められる柔らかさの間にバランスを見つけ、生地を標準の限定値に限りなく近づけ、選手により良いサポートを提供し、選手が安定して正確に射撃することを助けることだった」と述べました。

 800日以上をかけ、2024年初め、国産射撃ウエアの研究開発は技術的なブレークスルーを実現しました。北京服装学院の研究開発チームは繊維製造技術の革新、高性能接着剤の研究開発、基準を満たす射撃ウエアの生地製造、中国要素の服装の革新、既製服の大量製造などの成果を上げ、最終的に国際射撃連盟(ISSF)の基準に合致する製品を発売し、海外ブランドの独占を打破しました。(ヒガシ、榊原)

KANKAN特集

ラジオ番組
KANKAN特集