38歳の中国人女性が上京生活を諦め老人ホームで心地よい生活を楽しむ

2024-08-02 10:59:40  CRI

 中国東北部の吉林省吉林市在住の楊さんはSNSで動画を配信し、38歳の若さで上京生活を諦め、故郷に戻り、老人ホームに入居したことを披露しました。

 楊さんによれば、楊さんは北京でシナリオライターの仕事をすでに11年間続けてきました。1年前、病気にかかった楊さんは1年を費やし療養しましたが、やはり正常な仕事はできなくなっていました。療養期間中、楊さんはいろいろと考えた結果、故郷の吉林省に戻り、現地の老人ホームに入居することを決めました。

 この施設は費用がそれほど高くなく、1カ月2000元(約4万3000円)払えば、1LDKに宿泊することができます。部屋にはベッド、テレビ、トイレがありホテルのスタンダードルームとほぼ変わりません。さらに1日3食にはそれぞれ四つのおかずが用意されることに楊さんはとても満足しています。

心地よい毎日を満喫する楊さん

 わずか38歳で、施設に住むほかのお年寄りとは十数歳から数十歳の年齢差があります。それにも関わらず、楊さんはお年寄りたちとうまく付き合っており、普段はおしゃべりしたり、お年寄りの回顧録の編集を手伝ったりします。このため、みんな楊さんのことがとても好きです。

 3カ月ほど住んだ後、楊さんは想像とは違い、自分よりも元気で、にぎやかに楽しそうに談笑するお年寄りが多くいることに気が付きました。もっと大切なのは、楊さんがここで生活習慣を調整できたことで、時間通りに食事をし、睡眠を取ることができるため、前より精神状態は良好になってきました。

 しかも、この施設は環境が良く、後ろには大きな山があり、敷地内にはスモモの木が1000本以上植えられています。楊さんは普段、スモモ狩りをしたり、植物の世話をしたりして、たまにシナリオを書きます。月にわずか2000元の費用で、完璧な生活だと楊さんは思いました。

 これについて、ネットユーザーからは、「若いのに、老人ホームに入るなんて、意気消沈し過ぎ」「頑張らないといけないよ。まだ若いのに」など不満そうなメッセージが残されています。一方で、「いいのではないか。老人ホームで健康な生活習慣に調整できるし、体調も回復できる。周辺の生活を体験しながら、新しいシナリオを完成できるかも」との意見もありました。(殷、野谷)

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