北京
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市場調査会社のIDC(International Data Corporation)とCanalysが発表した今年第2四半期(4~6月)の中国本土のスマートフォン販売データによると、出荷台数ランキングでアップル社のiPhoneは、中国ブランドのスマホとの順位争いでトップ5圏外に押し出されたことが分かりました。現在、世界スマホ市場シェアで2位のアップルは、中国市場では下火になっている様子がうかがえます。
アップルストア
Canalysが発表したデータによると、今年第2四半期、中国本土のスマホ市場は第1四半期(1~3月)のターニングポイントを経てさらに回復を見せ、出荷台数は前年同期比10%増の7000万台規模に戻ったということです。特に、出荷台数ランキングでは、vivo(ヴィーヴォ)、OPPO(オッポ)、栄耀(Honor=ファーウェイから独立したスマホブランド)、華為技術(ファーウェイ)、Xiaomi(シャオミ)といった本土ブランドがトップ5を独占したのは、今回が初めてだということです。
iPhoneの中国本土での出荷台数は前年同期比6.7%減り、市場シェアは14%で、ランキング順位は前年同期の3位から6位に転落しました。一方で、販売台数のデータでは、アップルは依然として中国本土市場で2位をキープしていることも分かりました。ただ、ランキング5位との差はわずか0.3ポイントにとどまっているということです。
中国ブランドの在庫対応、ハイエンド・イノベーション、AI(人工知能)応用は、第2四半期の成長実現のカギとなっています。市場全般を見ると、上半期のパフォーマンスは予想を上回ったものの、下半期の経済環境は依然として複雑で、圧力もさらに大きくなるとみられています。
また、ハイエンドスマホ市場の競争もさらに激しくなり、特に折りたたみスマホやAIスマホなど新しいコンセプトと新しい形態における競争が一層激しくなるだろうと予想されています。(ミン・イヒョウ、野谷)
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