北京
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アジアインフラ投資銀行(AIIB)によると、2016年初頭に開業した同行は、加盟メンバー規模で世界第2位の多国間機関になり、全世界で累計300件近くのプロジェクトを承認しました。同行の累計承認融資総額は537億ドル(約8兆200億円)に達し、1700億ドル(約25兆円)以上の資本を動員してインフラ建設に投入し、37のアジア域内と域外のメンバーに恩恵をもたらしているとのことです。
世界経済の構図が絶えず再構築されている現在、AIIBはこれらのプロジェクトの承認で、各国の経済を結びつけ、地域一体化を促進する重要な推進者になっています。AIIBはこれらの一連の措置により、世界各地の事業に向けて資金援助の手を差し伸べる「空中の橋」を構築しただけでなく、金融協力、技術交流、持続可能な発展などの分野でも「目に見えない懸け橋」を築くことで世界経済の発展に新たな活力を注ぎ込んでいます。
約300件のプロジェクトのうち、20件が中国でのもので、地域の相互連結を推進し、現地の人々に多くのビジネスチャンスをもたらしています。AIIBが現在、支援している中国でのプロジェクトは昆明長水空港など交通、エネルギー、公衆衛生、デジタルインフラなどの分野にわたります。中でも2021年に河南省の特大豪雨洪水災害後の復興支援プロジェクトとして承認された10億ドル(ヤ約1490億円)の融資はAIIBがこれまでに承認した融資総額が最大のプロジェクトです。AIIBはまた、広西チワン族自治区崇左市での国境相互接続改善プロジェクト、遼寧省でのグリーンスマート公共交通モデルプロジェクトなどで、域内インフラの相互接続を強力に支援しています。(ミン・イヒョウ、鈴木)
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