院付き添いヘルパー、入浴介助師…新しい職業が「高齢者介護」を「老後の楽しみ」へ

2024-08-02 14:07:25  CRI

 全国の60歳以上の高齢者人口は2023年末の時点で2億9700万人に達し、総人口の21.1%を占めています。人口発展支援・サービスシステムの健全化、政府が運営する高齢者介護機関のメカニズムの健全化、企業などの社会的勢力の積極的な参加が奨励・誘導され、相互扶助の高齢者介護サービスが推進される中、中国では医療介護から高齢者向けサービスまでの巨大な産業チェーンが形成されています。

 北京市在住の高齢者女性の王さんは最近心臓の調子が悪く、病院の心臓内科で検査を受けたいと思っていますが、お子さんがそばにいないため、自分で携帯電話で病院の予約を取ったりするのに不便を感じています。王さんはコミュニティーで働くスタッフの紹介で、通院付き添いサービスを提供してくれる企業が高齢者の通院が困難な問題を解決してくれることを知り、事前に当日のサービスを予約しました。

 この高齢者向けサービス企業によりますと、このような通院付き添いサービスには毎日十数件の予約があり、価格は4時間で288元(約6000円)、顧客の多くは地方から上京して病院に通う患者や移動に障害がある高齢者だそうです。

 北京市海淀区では、高齢者の入浴を手助けするサービスも提供されています。朝10時半、入浴介助師の唐博さんは何人かの同僚と共に、あるお年寄りの自宅を訪ねました。入浴補助用具の設置から血圧測定、散髪、入浴まで、今回のサービスは全部で1時間半かかりました。

 中国政府は7月31日に19の新しい職業と28の新しい職種情報を正式に発表しましたが、その中で高齢者入浴介助師は新しい職種として正式に認定されており、これは高齢者の入浴介助市場がより大きな発展のチャンスを迎えることを意味しています。(藍、坂下)

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