北京
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北京大学はこのほど、同大の科学研究チームが次世代チップ技術分野でブレークスルーを遂げ、世界初のカーボンナノチューブベースのテンソルプロセッサチップの開発に成功したと、公式サイトで発表しました。エネルギー効率の高い畳み込みニューラルネットワーク演算を実現できるとのことです。
優れた電気学的特性と超薄型構造を有するカーボンナノチューブは、商用シリコン系トランジスタを超える性能と電力消費の潜在力を示し、将来的な高効率演算チップ構築のための主要なデバイス技術となることが期待されています。
北京大学の研究チームは、カーボンナノチューブトランジスタという新型デバイス技術に基づき、高効率なシストリックアレイアーキテクチャ(SAA)設計と結び付け、世界初のカーボンナノチューブベースのテンソルプロセッサチップの製造に成功しました。同チップは、3000個のカーボンナノチューブトランジスタをテンソルプロセッサチップに集積し、カーボンベースエレクトロニクスをデバイス研究からシステムデモンストレーションへと推進し、畳み込みニューラルネットワークの演算効率を大幅に高めるとともに、電力消費は極めて低く、精度は88%に達しています。カーボンベーストランジスタは、シリコンベースCMOSトランジスタより優れた速度、電力消費などの総合的な優位性を示し、カーボンベーステンソルプロセッサは、180ナノメートルテクノロジーノードで3倍の性能優位性を持ち、より先進的なテクノロジーノードまで引き継ぐ潜在力があり、人工知能(AI)時代の高性能、高エネルギー効率チップに対する需要を満たすことが期待されています。(ヒガシ、柳川)
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