広東省の男性 豚肉に触れ点状出血でICUに入院

2024-08-01 13:39:56  CRI

 

全身に点状出血が現れた患者

 中国南部の広東省東莞市に住む男性がこのほど、突然繰り返される嘔吐(おうと)や下痢で病院へ搬送された後、病状の悪化に伴い集中治療室(ICU)に移されました。患者の全身は足裏から顔面までびっしりと点状出血で覆われ、血液サンプルの遺伝子シークエンシングの結果、男性は豚レンサ球菌に感染していたことが明らかになりました。

 豚レンサ球菌感染症は豚レンサ球菌が人に感染することによって引き起こされる人獣共通感染症で、髄膜炎、敗血症、心内膜炎、関節炎、肺炎を引き起こします。この病気の流行に明らかな季節性はありませんが、夏、秋に多発し、湿気が多く蒸し暑い天気の時に多発する特徴があり、発病率と死亡率は共に非常に高いです。

 主な症状は、患者が発熱と重度の毒血症状を示すことです。治療が遅れると、最も急性のタイプでは6.5〜24時間以内に敗血症で急死することが多いです。この病気にかかった広東省出身の患者は、飲食業に従事しており、毎日生の豚肉を扱う仕事をしています。医師は、患者が豚肉を切る際、手に傷があったため、豚レンサ球菌に感染したと推測しています。

 豚レンサ球菌を予防する方法について医師は、日常生活において生と加熱済みの包丁やまな板を分けて使う、生肉を切った後のまな板は必ず洗浄した後、沸騰したお湯やアルコールで消毒する、豚肉は完全に火を通してから食べることを勧めています。豚レンサ球菌は高温に弱く、しっかり加熱すれば殺すことができます。さらに、生の豚を飼育・処理する際には、飼育者や加工者が個人の防護に注意を払うことが大切とのことです。(雲、榊原)

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