北京
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世界最大の電波望遠鏡スクエア・キロメートル・アレイ(SKA)の建設と運営を担当する政府間国際組織「スクエア・キロメートル・アレイ機構(SKAO)」に中国が拠出する第1陣の中周波アンテナに使われるコンポーネントが7月31日、河北省石家荘で出荷検査を終え、南アフリカにあるSKA中周波アンテナの設置地点に向け出荷されました。
国際巨大科学プロジェクト「スクエア・キロメートル・アレイ電波望遠鏡(SKA)」に使われる中周波アンテナのコンポーネント
SKAは多国が協力し、共同で資金を拠出する国際巨大科学(ビッグサイエンス)プロジェクトです。銀河の起源と進化などの分野の探索に利用され、人類の宇宙への理解を深めるために重要な役割を果たしています。「スクエア・キロメートル・アレイ」と呼ばれるのは、アレイを構成する電波望遠鏡の総受信面積が1平方キロメートルに達し、サッカー場140個分に相当するからです。
SKAは世界の複数の国が出資して共同で建設・運営する世界最大規模の総合開口電波望遠鏡で、中周数アンテナ用コンポーネントはSKA中周波アレイのコア施設です。このミッションは中国側チームにより主導され、中国がSKAプロジェクトで担当する初のミッションであり、現時点で最大のSKAOに対する現物拠出ミッションでもあります。
今後、このコンポーネントは量産と組立の段階に入り、中国製中周波アンテナ64台は2026年末までにすべての設置を完了する予定とのことです。(Yan、榊原)
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