北京
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ハンガリーのオルバン首相は27日、ルーマニアのバイレ・トゥシュナド市で講演し、「今後の数十年、もしかすると数世紀にわたって、アジアが世界の主導的中心地となるだろう」と予想しました。
△ハンガリーのオルバン首相
オルバン首相はその中で、「欧州は自らの利益を守ることを放棄した。今、欧州が行っているのは、米国の民主党寄りの外交政策に無条件で従っているだけだ…たとえ自滅という代償を払ってでもだ」と述べました。
オルバン首相はまた、「今後の数十年、もしかすると数世紀にわたって、アジアが世界を主導する中心となる」と示しました。オルバン首相の予測によると、世界のパワーは「非理性的」な西側からアジアへと移りつつあり、中国、インド、パキスタン、インドネシアなどが将来世界の大国になるだろうとしています。オルバン首相は、BRICSと上海協力機構(SCO)など、それに関わる制度的基礎は既に築かれているとし、「アジアでは既に人口、技術、資本面での優位性を確立しているため、このプロセスは避けられない」と述べた上で、さらに、「西側の普遍的な価値観は世界のますます多くの国から拒否されており、現代化と国家の発展が西側だけのものではないことも事実によって証明されている」と強調しました。
ウクライナのEUと北大西洋条約機構(NATO)への加盟について、オルバン首相は、欧州諸国にはそれを支えるための十分な資金がないため、ウクライナの加盟は有り得ないと断言しました。
複数の海外メディアのこれまでの報道によると、ハンガリーが今月初めにEUの輪番議長国を引き継いで以来、オルバン首相はウクライナ、ロシア、中国を相次いで訪問し、その後、NATO首脳会議に出席するためワシントンに向かい、フロリダ州のマー・ア・ラゴでトランプ前米大統領との会談を行いました。オルバン首相は最近の一連の訪問を「平和の使命」と呼び、ハンガリーにとってはロシアとウクライナの紛争を終結させることが優先事項だと強調しました。オルバン首相は欧州理事会のシャルル・ミシェル議長に宛てた書簡の中で、ロシアとの直接的な外交上の意思疎通を再開するとともに、中国との「ハイレベル対話」を行うことで紛争の平和的解決を推進すべきだと指摘しています。(ZHL、坂下)
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