北京
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王毅中国共産党中央政治局委員・外交部長はラオス首都のビエンチャン市内で現地時間27日、招きに応じて米国のブリンケン国務長官と会談しました。双方は現在の中米関係についての意見を交換し、各レベルの意思疎通を維持し、両国首脳がサンフランシスコ会談で達成した重要な共通認識をさらに着実に履行することで一致しました。
王外交部長は「(中米の)双方はこれまでの3カ月間、外交や財政と金融、法執行、気候変動チーム、軍についての意思疎通を保っており、両国の民間の往来も増加している。しかし、米国側の中国に対する抑制と圧迫は収まっていないどころか、悪化さえしていると指摘せねばならない。中米関係が直面するリスクは依然として蓄積しつつあり、試練も増大しつつある。現在も依然として、悪化を阻止して安定に向かわせる肝心な時期にある。今後も絶えず方向を正し、リスクを管理制御し、意見の相違を適切に処理し、干渉を排除し、協力を推進していく必要がある」と述べました。
王外交部長はさらに「台湾は中国の一部だ。過去に一つの国だったことはなく、将来も一つの国になることはありえない。『台湾独立』は台湾海峡の平和と相容れない」と述べました。
王外交部長はまた、仁愛礁問題の道理と是非を説明した上で、「中国は情勢の管理と制御について、フィリピン側と暫定的な取り決めに達した。フィリピン側は約束を守り、建築材料をこれ以上輸送してはならない。米国はこれ以上煽ってはならず、情勢をかく乱して海洋の安定を破壊してはならない」とけん制しました。
王外交部長はウクライナ問題について、「中国側の立場は明白だ。今後も引き続き和平を勧め、交渉を促進することを堅持していく」と表明しました。そして、「米国側は一方的な制裁とローグアーム管轄の乱用を停止すべきだ。中国は中傷や責任転嫁に反対し、圧力と脅迫は受け入れない。断固たる措置を通じて自らの重大な利益と正当な権利を守っていく」と表明しました。
ブリンケン長官は、「米国は米中関係の安定に積極的に力を入れ、一つの中国の政策を堅持する。中国側と常に意思疎通を保ち、違法薬物の取り締まりや人工知能などでの協力を引き続き展開し、双方の意見の相違をしっかりとコントロールして誤解や誤判断を避けることを望む」と述べました。
双方はまた、ガザ情勢や朝鮮半島情勢、ミャンマー問題などについても意見を交換しました。(Yan、鈴木)
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