北京
PM2.577
23/19
中国の痛風患者は1億人を超えると予測
ホワイトカラーで36歳の李さんは仕事上の必要から頻繁に接待に参加し、飲酒や夜更かしが常態化しています。こうした一連の悪い生活習慣がきっかけとなり、最近、長年体内に潜在していた痛風性関節炎が急速に悪化しました。
中国南部・広州市の曁南大学付属第一病院骨関節・スポーツ医学センターの張還添教授の診断で、李さんには、長年にわたって軽視されてきた健康上のリスク--高尿酸血症が潜んでいることが判明しました。本人の説明では、この症状は既に2年前から出ていましたが、仕事の忙しさと生活上のストレスのためそれほど重視することがないままに、体内の尿酸レベルが上がり続け、現在の状態に至ったということです。
張教授は李さんの膝関節腔内にたまった大量の液体を抽出することに成功しましたが、その液は「クラフトビール」のように濁っていました。この処置により、膝関節の腫れと圧迫症状が迅速かつ効果的に軽減されるとともに、液体がたまっていたことによる激しい痛みが和らぎ、李さんは短時間で歩行能力を回復しました。
中国の痛風の現状に関する報告白書によりますと、中国では現在、約1億7000万人が高尿酸血症を患っており、痛風患者の数は既に8000万人を超えています。しかも、厄介なことにその人数は年間9.7%の割合で急速に増加しており、近い将来、その人数は1億人を超えると予想されているということです。(非、坂下)
KANKAN特集