北京
PM2.577
23/19
中国河北省邯鄲市の滏一コミュニティーで、書道愛好家の李貴江さん(72歳)が、定年後に街頭で子どもらに無料で書道を教え始め、9年になりました。李さんに書道を習う生徒の多くは近くの小学生ですが、中学生や学校の教師、銀行員、医者などもいて、いつでも参加できるという気楽さで習っています。この9年間で、李さんの教え子は2000人を超えたということです。
街灯の下の空き地に黒板が掲げられて書道教室となり、毎晩8時の定刻に開講します。授業では、李さんは書道の書き方の重要なポイントを説明しながら、教え子の間違った書き方を直します。ここ数年、悪天候を除いて、李さんは必ず毎日定刻に教室に現れています。授業は通常1時間半ですが、授業が終わるのはいつも夜10時ごろになります。「疲れるが、気分が良くなる。子どもらに付き合ってもうすぐ10年になるが、一日でも子どもに会わないと、食事をしていないような気分になる」と李さんは心境を語っています。
授業中の李貴江さん
毎年冬休みや夏休みになると、子どもが増えるので、李さんは午前中にも授業を開き、夜と同じ内容で教えます。今年は天気が比較的暑いため、地元の教育部門などは李さんの家の前にある小学校の教室二つを借り出して、書道教室に充てています。
真剣に授業を受ける子どもら
毎晩授業が終わると、李さんは子どもらの前で宿題をチェックし、必ず評価も書いています。評価は「良い、大変良い、特に良い、非常に良い」の4ランクに分かれており、「子どもらへの励ましになれば」と李さんは語っています。
李さんの熱心な指導の下で、子どもらは漢字や書道に対する理解を深めてきました。教え子の劉鵬飛さんは、「心を落ち着かせなければ、字は上手にならないと先生は言った。書道を練習して心を静めることを習得すれば、何をしても集中できるようになる」と語り、李先生の言葉を心に銘記して毎日頑張っています。(閣、榊原)
KANKAN特集