今年の中国では「猛暑中の背中日光浴」が大人気 10日で2キロ減量と主張する人も

2024-07-23 15:24:42  CRI

 昔からの暦では、7月中旬から8月上旬にかけての最も暑い時期は、「三伏」あるいは「三伏天」と呼ばれる日々に当たります。今年の中国では、三伏になって「背中日光浴」などのさまざまな保養方法が大きな注目を浴びています。

 

 中国南部の広東省仏山市に住むある女性はこのほど、屋上で毎日30分ほど背中を日光にさらしたところ、10日後には2キロ減量し、視界もクリアになった感じがするとネットに投稿をしました。すると「背中を10日間日光にさらして2キロ減量」という文句がアクセスランキングの上位に入りました。ネットユーザーの中には、三伏天に背中を日光にさらすのは「元手いらずの『天のお灸』」であり、湿邪を取り除き、陽の気を補うことができるとの考えを示す人もいれば、効果がない上に日焼けや熱中症などの症状が出ると主張するネットユーザーもいます。背中を日光にさらすことは体に良いという根拠がいったいあるのか、こうした保養方法はすべての人に適しているかを疑問視する人も少なくありません。また、多くの人が「朝に、空腹状態で背中を日光にさらして害がないのか」「日光にさらす前にシャワーをしてよいのか」「どの時間帯に日にさらすのか」「日焼け止めを塗る必要があるか」といった問題に関心を寄せました。

 専門家は、三伏天に背中を日光にさらすことは一定程度、中国伝統医学の理論上の根拠があるとの見方を示しています。中国医学によると、三伏天に背中を日光にさらすことで、経絡やツボへの刺激を通じて陽気を補い、免疫力を強める作用があり、腎機能を高め、カルシウムの吸収を促進することができます。また、血行が改善され、睡眠に問題がある人には、睡眠の質を改善する作用があります。こうした保養方法は、陽気が欠如して体を温めることが出来ない人、風や寒さに弱く、風邪を繰り返しやすい人に適します。しかし、紫外線アレルギーの人や、体の陽気が過剰な「陽気偏盛」だったり、陽の気とつりあいが取れているべき陰の気が弱い「陰虚陽亢」といった体質の人や、高血圧や冠状動脈性硬化症などの病気にかかっている人、妊婦や幼児は背中を日光にさらす必要はないとのことです。(Mou、鈴木)

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