city不city

2024-07-22 15:38:03  CRI

city不city(シティかシティじゃないか)

【意味】

 中国では今、「city不city」という言い方が流行っています。

 Cityのもともとの意味は「都市」ですが、ここでは、都会的、洋風、斬新、さらには「刺激的」という意味を表す言葉として使われています。

 【関連背景】

 きっかけは「保保熊(バオバオション)」という名のイギリス人ブロガーがアップした動画でした。ある日、保保熊が妹を連れて北京の万里の長城へ遊びに行ったのですが、そこでこんな会話がありました。

 「妹よ、長城は美しいか」「美しいね」

 「シティかシティじゃないか」「シティだね」

 2人が話す「city不city」は、なんだか奇妙な響きとリズムがあって、これにはまった多くのネットユーザーがまねをし始めたのです。

 この「city不city」はものすごくバズったので、保保熊は、マスコミの取材も受けるようになりました。そこで彼は、「『city不city』というのは実は哲学的な問題であり、その意味は葉では表現しきれない。cityは人々に多くの刺激と興奮を与え、永遠に忘れられない美しさをもつものだ。それが私にとってのcityだ」と説明を加えました。

 今、中国は入国ビザの最適化措置を打ち出して、中国観光を後押ししていて、外国人観光客も増加しています。中国語を話す外国人のブログも増えていて、中国人にも人気です。

 今年の第1四半期に中国に入国した外国人の数は2023年の同時期より3倍以上も増えました。このうち、ビザなしで入国した外国人の数が大幅に増えています。

 昨年11月、中国はノルウェー国民に対して72/144時間のトランジットビザ免除政策を実施しました。それ以来、同政策の適用範囲はどんどん広がり、いまや54カ国に拡大していて、もちろん日本も対象国になっています。

 トランジットはある目的地に行く際に、途中の街を経由することです。単なる乗り継ぎの場合はビザは必要ありませんが、乗り継ぎの時間を利用して街中に行く場合には、通常トランジットビザの取得が必要です。このトランジットビザ免除政策では、区域によって72時間、あるいは144時間以内の滞在であれば、トランジットビザが免除されるというものです。

 北京、上海、広州などの大都市を始め、かなり多くの地区が対象となっています。144時間は6日間なので、十分旅行できます。

 中国ではこれ以外にも、スマホのSIMカードの利用や電子マネーでの支払い、観光地でのオンラインチケットの購入など、外国人観光客が楽しく便利に中国旅行ができるように、さまざまな面でサービスを改善しています。

  4日の外交部の記者会見で毛寧報道官は、「外国の人々が中国で美しい景色と美食を楽しみ、リアルな中国を体感することを歓迎する」と述べました。

【使い方】

  「city不city」は旅行やファッション、日常生活などの分野でも使われます。旅行計画を立てるときに、ある都市について「city不city」と聞くと、モダンで近代的な雰囲気のある都市であるかどうかという意味;洋服について「city不city」と尋ねると、センスがあるかどうかという意味;レストランで、「好city(ずいぶんしゃれているね)」と感慨深げに言うと、そのレストランは品があり、雰囲気がいいという意味となります。

 そのほかにも、「city」は、場合によって、刺激的、緊張するといった意味になります。大雨の中に自転車に乗って「ずいぶんcityだね」と言うのは刺激的だという意味、遊園地で上空プログラムを体験するのは「cityすぎる」と言うのは刺激的だという意味です。

 例文:

 论“city不city”,还得看这些深圳故事

 (都会的であるかどうかについては やはりこれらの深センのストーリーをみなければならない)

 在“city不city”中感受真实生动的中国

 (「シティかシティじゃないか」の中でリアルないきいきとした中国を体験)

外交部回应“city不city”走红:欢迎大家来中国

 (外交部「city不city」についてコメント 中国へようこそ)

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