古代エジプト文明展が上海で開幕 95%超の文化財がアジア初出展!

2024-07-22 14:33:51  CRI

 上海博物館とエジプト考古最高評議会共催の「ピラミッドの頂点-古代エジプト文明展」が現在、上海で開催しています。今回の古代エジプト文明展は、上海博物館が北京大学、上海外国語大学の専門家チームと共同で独自に企画し、「ファラオの国」、「サッカラの秘密」、「ツタンカーメンの時代」の三つのテーマを通じて、それぞれ計492組788点の古代エジプト文明の異なる時期の歴史文化財を展示しており、うち95%以上が初めてアジアで出展されました。このほか、エジプトの最新の考古学的発見も展示されており、これらの考古学的発見は初めての一般向け展示となります。

 サッカラは古代エジプト人に最も長く使われてきた古い墓地です。今回の展覧会では、エジプト考古学チームがサッカラで自主考古学を展開して以来、収めた重大な発見を初めて系統的に発表しました。考古学の現場から上海博物館の展示室に直接送られたこれらの展示品は、古代エジプト人の動物崇拝や一部の風習などを語っています。また、サッカラ遺跡の最新の出土品である彩色の木棺も展示されており、これらの彩色の木棺は深さ10メートル以上の立坑墓から出土し、棺類型学の研究とデータベース構築の貴重な資料となっています。

 エジプト展は開催の難易度が高いため、国際博物館界からは「天井級」の展示と見なされてきました。これまでも、中国の多くの博物館などの機関がエジプト側と何度も相談してきましたが、結果が出ませんでした。今回、上海博物館は1年半の入念な準備を経て、ようやくこの古代エジプト文明展を開催しました。展示は2025年8月まで開催されます。(非、野谷)

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