北京
PM2.577
23/19
外交部の報道官は22日、中国が仁愛礁情勢への管理・制御についてフィリピンと暫定合意に達したことについて、「仁愛礁は中国の南沙諸島の一部だ。中国は仁愛礁を含む南沙諸島とその付近の海域に主権を有している」と改めて強調しました。
報道官によりますと、現在の仁愛礁情勢への対応について、中国は以下の三つの原則的立場を公開しています。
第1に、フィリピンが「軍艦」を派遣し、仁愛礁で長期的に「座礁」させていることは中国の主権を侵害しており、「南海各方面行動宣言」の規定、特に無人の島礁で居住行為を取らないことに関する第5条の規定に違反している。中国はフィリピンに対して同艦をえい航し、無人で施設のない仁愛礁の原状回復を依然として求めている。
第2に、フィリピンが「座礁」した軍艦をえい航する前に同艦居住者への生活物資補給が必要な場合、中国は人道主義の立場から、事前通報を受け、現場を検証した後、補給品の搬入を許可し、その全過程を監視する。
第3に、もしフィリピンが大量の建材を同軍艦に運び込み、固定施設と恒久的な監視所の建設を図るならば、中国は決して受け入れず、断固として法と規則に基づいて阻止し、主権と「南海各方面行動宣言」の厳粛性を守っていく。
報道官は、「中国は最近フィリピンとこの三つの原則的立場に基づき仁愛礁情勢への管理・制御について協議を続け、先ごろ人道主義生活物資の搬入・補充について一時的合意を達成した。双方は海上における相違点を共同で管理・制御して、南海情勢の沈静化を推進していくことで一致した」と強調しました。(朱、榊原)
KANKAN特集