中高生が痛風になったことで注目

2024-07-21 16:47:43  CRI

 中国南部広東省広州市の中学生と高校生が高尿酸血症になったというニュースが注目を集めています。これは広州市の五つの市街区の1612人の中学生を対象としたサンプリング調査の結果に基づく論文によるもので、サンプリングした高校生の半数以上から高尿酸が検出されたことがわかりました。

 中南大学湘雅第2病院の李姝副主任医師は「高尿酸血症は中高年だけがかかるものではなく、青少年もこの病気が発症するリスクが高い層とされている。大まかな統計によると、当院のリューマチ免疫科外来での高尿酸血症の割合は10~15%で、若者の割合は40~50%だ」と紹介した上で、痛風は中国では既に糖尿病に次いで第2位の代謝系疾患となっており、高尿酸血症は高血圧や糖尿病と同様に治りにくいため、予防が特に大事であると注意を呼びかけました。

 李医師によると、痛風は近年現れたものではなく、古代にあっては、皇族や貴族がよくかかる病気でした。当時は高官や身分の貴い人しか牛肉や羊肉、魚介類などを口にできず、これらにはプリン体が多く含まれているため、痛風は「王様の病」「金持ちの病」とも呼ばれていました。しかし、人々の生活水準が絶えず向上するのに伴い、飲食構造は大きく様変わりし、普通の人々も「金持ちの病」にかかるようになりました。データを見ると、痛風のリスクが高いのは若い男性と老齢の女性となっています。臨床調査の結果では、高尿酸血症と痛風患者の男女比は約15対1となっています。(閣、坂下)

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