北京
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中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議が15日から18日まで北京で開催され、全体会議の最も重要な成果は、「改革を一層全面的に深化させ、中国式現代化の推進することに関する中共中央の決定」(以下、「決定」)を審議・採択し、改革の一層の全面的深化の総目標・タイムテーブル・ロードマップを明確にし、系統的な配置を行ったことだ。これは新たな道のりで中国式現代化を推進するための方向性を示し、中国が改革を最後まで進める決意とその中に含まれるウィンウィンのチャンスを世界に見せた。
中国の改革プロセスに注目する人は、中国の改革は常に鮮明な目標志向と問題志向があることに気づくだろう。今回の「決定」では、改革の一層の全面的深化の総目標は、中国の特色ある社会主義制度を引き続き充実・発展させることであり、国家ガバナンス体系・ガバナンス能力の現代化を推進し、さらに二つの時期を明確にしたことだ。二つの時期とは、まずは2035年までに社会主義現代化を基本的に実現することを言い、もう一つは中華人民共和国成立80周年の2029年までに、「決定」で打ち出された改革任務を完成することを言う。また、「決定」は300余りの重要な改革措置を打ち出したが、目的は中国式現代化の推進を妨げる思想観念と体制・仕組みの弊害を取り除くことだ。
世界の観測筋の多くは、中国の市場化改革に注目している。今回の全会は、改革の一層の全面的深化は経済体制改革をけん引役とし、ハイレベルの社会主義市場経済体制は中国式現代化の重要な保障であると強調した。全体会議が改革を一層全面的に深化させるために行った系統的な配置の中で、トップに位置付けられているのは「ハイレベルの社会主義市場経済体制の構築」だ。市場メカニズムの役割をよりよく発揮し、各種の所有制経済が生産要素を法に基づいて平等に使用し、市場競争に公平に参加し、同等に法律の保護を受けるのを保証し、全国統一大市場を構築しなければならない……全体会議がハイレベルの社会主義市場経済体制を構築するために打ち出した多くの措置は、外資の中国での企業活動に新たな活力をもたらすだろう。
活力こそがイノベーションの原動力である。ロイター通信は、中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議が科学技術イノベーションと産業の現代化を重視していることに注目した。現在、中国式現代化建設のキーワードの一つに「新たな質の生産力」が挙げられる。これは質の高い発展を推進するうえでの内なる要請であり、重要な着眼点でもある。なお、質の高い発展は中国が社会主義現代化国家を全面的に建設するための第一の任務だ。
開放は中国式現代化の鮮明なトレードマークである。開放によって改革を促進し、発展を促進することは、中国の成功した実践であり、世界に開放型世界経済を建設する理念と方案を提供した。今回、全会はより高いレベルの開放の推進について新たな配置を行い、制度型開放の拡大、対外貿易体制改革、外商投資と対外投資管理、地域開放配置の最適化、質の高い「一帯一路」共同建設メカニズムの完備・推進などにかかわった。
改革を中断せず、開放の歩みを止めてはいけない。中国式現代化は改革開放の中で絶えず推し進められており、必ずや改革開放の中で広々とした前途を切り開き、世界により多くの中国からのチャンスを共有させるだろう。(CRI論説員)
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