ベトナムの南海外大陸棚の境界画定案の一方的な提出に厳重抗議=外交部

2024-07-18 21:41:08  CRI

 外交部の18日の定例記者会見では記者から、ベトナムによる南海外大陸棚の境界画定案に関する質問が出されました。ベトナム外務省によると、ベトナムは17日、国連大陸棚限界委員会に南海外大陸棚境界画定案を提出し、同日にフィリピンが6月14日に提出した南海外大陸棚境界画定案に対して、国連に反対通知を提出しました。記者会見を担当した林剣報道官は、中国としての論評を求められました。

 林剣報道官は、「ベトナムは一方的に大陸棚限界委員会に南海外大陸棚境界画定案を提出した。その主張は中国南沙諸島の一部の地域を含み、中国の領土主権と海洋権益を侵害し、『国連憲章』『国連海洋法条約』などの国際法に違反し、中国とベトナム両国が締結した『中国とベトナムの海上問題解決指導原則取り決め』および中国とベトナムを含むASEAN(東南アジア諸国連合)が署名した『南海各方面行動宣言』に違反する。中国は断固反対し、ベトナム側に厳重に抗議した」と表明しました。

 林報道官はさらに、「大陸棚限界委員会には『紛争があれば審議しない』という議事規則がある。同規則により、委員会はベトナムとフィリピンの境界画定案を審議したり認定することはない」と強調した上で、ベトナム側の行動について「実際には何の意味もない。食い違いを際立たせ、矛盾を激化させるだけで、紛争の解決には役立たない。中国は対話と協議を通じて関係方面と共に南海問題に関する紛争を適切に処理することを堅持する」と述べました。(任春生、鈴木)

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