【CRI時評】回復・上向き基調の中国経済 外資により多くの新たな好材料を提供

2024-07-16 11:32:40  CRI

 中国の2024年上半期(1~6月)の国内総生産(GDP、速報値)は61兆6836億元で、不変価格で計算すると前年同期比5.0%増だった。全体的に見ると、中国経済は引き続き回復・上向き基調にある。

 こうした成果を収めたのは容易なことではない。横軸で見ると、今年に入ってから、世界経済成長の勢いは弱く、地政学上の衝突が激化し、西側の一部の国は「デカップリング(経済分断)」を騒ぎ立てている。こうした中、中国の第1四半期(1-3月)のGDP伸び率は米国やユーロ圏、日本など主要経済国・地域を上回った。中国経済の伸び率は上半期もトップを保つとみられ、引き続き世界経済成長の重要なエンジンであり、安定した力だ。

 縦軸で見ると、世界第二の経済大国である中国にとって、この中高速成長の実現は容易ではなく価値のあるものだ。第2四半期(4-6月)のGDP伸び率は4.7%と第1四半期の5.3%から減速した。この変化については、短期的な変動の「形」と長期的な発展の「勢い」の両方を見る必要がある。第2四半期のGDP伸び率は、異常気象や大雨による冠水災害など短期的要因の影響で減速したものの、中国経済の長期的な上向きというファンダメンタルズに変わりはない。

 中国の上半期の社会消費財小売総額は前年同期比3.7%増、オンライン小売額は同9.8%増だった。ライブコマースや即時配達など新たな消費モデルが続々と現れ、中国という大市場の質的向上と高度化の証しとなった。

 中国は「新たな質の生産力」の発展や「新型工業化」の推進に力を入れ、新たな原動力の形成が加速している。上半期の一定規模以上のハイテク製造業による付加価値額の前年同期比伸び率は一定規模以上の工業全体の前年同期比伸び率を2.7ポイント上回った。ハイテク産業投資額の前年同期比伸び率は投資全体の前年同期比伸び率を6.7ポイント上回った。サービス用ロボットや新エネルギー車などインテリジェント・グリーン製品の生産量は2桁成長を保った。産業が「新たなもの」「グリーンなもの」へと向かう基調はより明確化し、それは貿易にも及んでいる。上半期の自動車、船舶、集積回路などの輸出額はいずれも大幅に伸び、貿易構造の適正化を押し動かした。

 また、中国の政策の安定性と継続性により、外国企業に大きな発展の余地が開かれた。上半期に新設された外商投資企業(外資系企業)数は前年同期比14.2%増で、うちハイテク製造業の実行ベース外資導入額の割合は前年同期を2.4ポイント上回った。中国の新たな質の生産力の発展という大勢に順応する外資は、より多くの新たな好材料を得られることになるだろう。(CRI論説員)

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