累積取引高は約270億元 中国のCO2排出権取引市場の運営は全体的に順調

2024-07-16 14:55:49  CRI

 中国の二酸化炭素(CO2)排出権取引市場は16日に発足3周年を迎えました。生態環境部のデータによると、15日現在、全国CO2市場のCO2排出割当額の成約額は累計4億6000万トンを超え、累計成約額は約270億元(約5900億円)に達しました。全体的な運行は安定し、発電企業のグリーンモデルチェンジを促進しています。

 CO2市場はCO2排出権取引市場とも呼ばれ、カーボンピークアウトとカーボンニュートラルの目標を実現するための核心的な政策手段の一つです。CO2排出権取引市場は、CO2割当額の価格をインセンティブ方式として、企業のより多くの排出削減を奨励し、余剰なCO2割当額を売却して経済的インセンティブを得るものです。

 2021年7月16日、中国の全国的なCO2排出権取引市場がオンライン取引を開始し、年間CO2排出量約51億トンをカバーし、国の排出量全体の40%以上を占め、温室効果ガス排出量をカバーする世界最大の炭素市場となったということです。

  現在、中国のCO2排出量は主に発電、鉄鋼、建材、非鉄金属、石油化学、化学工業、製紙、航空などの重点業界に集中しており、その排出量は社会全体の排出量の約75%を占めています。全国CO2市場の建設は中国がカーボンピークアウトとカーボンニュートラルを積極的かつ着実に推進する重要な政策ツールとなっており、中国が気候変動に積極的に対応していることを示す重要な窓口です。(HJ、野谷)

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