北京
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中国東部に位置する浙江省温州市の警察局はこのほど、午後1時半ごろにある運転手から通報を受けました。運転手は冷蔵車内に閉じ込められ、酸欠でめまいがし、手足がしびれてきたとのことです。
△救出された運転手の侯さん(左から1人目)
当日、温州の最高気温は36度、体感温度は40度ぐらいに達し、人間が長時間閉鎖空間にいると失神しやすい状況でした。警察は運転手の位置情報を確かめた後、わずか7~8分で現場に駆け付けました。冷蔵車が止まったところは主要道路から離れていて、他にも大量に駐車されていたため、警察は冷蔵車の具体的な位置をすぐに特定することができませんでした。
しかし、3人の警察官は諦めることなく、30台以上の車を立て続けに調べた後、最終的に閉じ込められた運転手の車を見つけました。運転手の侯さんは直ちに救出されました。通報から救出されるまで、たった20分待っただけでした。めまいがして反応が鈍くなっていたものの、幸い大事に至りませんでした。
当日、金華からドリアンを車に載せて温州市のある果物市場に運ぶ侯さんは荷を降ろした後、近くに車を止めて車内を整理していました。止まった場所は少し坂があって、リアドアも少し緩いからか、侯さんが車内を掃除している時に、風が吹いてきてドアが閉まってロックされてしまいました。冷蔵庫に冷房がきいているので、最初は調子が良かったものの、しばらくすると、酸欠で不調を感じ始めたということです。
侯さんは警察に感謝の意を表しました。翌日の午前4時ごろ、侯さんはまた新しい注文を受けて配送に出発しました。(ZHL、野谷)
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