北京
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国際科学調査チームがナムツォで展開する科学調査掘削
第2回中国青海・チベット科学調査の重点任務であるナムツォ(納木錯)国際大陸科学掘削計画は、1カ月余りにわたる湖底堆積物掘削を経て、7月13日時点で掘削の深さが408.2メートルに達し、中国の湖沼掘削最深記録を更新しました。
ナムツォは中国北西部のチベット高原の奥地に位置し、チベットで2番目に大きい湖です。湖面の標高は4718メートル、最大水深は約100メートル。コアサンプルは湖底に保存されている堆積物で、中にはケイ藻などの重要な生物群集を含む豊富な気候や環境変化の情報が含まれています。専門家によると、ナムツォ湖底の堆積物は厚さ700メートルを超え、チベット高原の過去100万年に及ぶ気候や環境変化を研究する上で重要な科学的根拠を提供し、チベット北部湖沼群の気候や環境変化の研究に重要な役割を果たします。
ナムツォ国際大陸科学掘削計画は、中国科学院青海・チベット高原研究所がドイツ、スイス、英国、米国など多くの国の科学者・掘削技術者らと共同で実施するもので、科学調査隊員は70人に達しています。(ヒガシ、榊原)
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