北京
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23/19
中国の対外貿易上半期の「成績表」が12日、正式に発表された。貨物貿易の輸出入総額は前年同期比6.1%増の21兆1700億元で、これまでの回復の勢いを継続し、強固にした。英国の「フィナンシャル・タイムズ」などの海外メディアは、西側諸国が「デカップリング、サプライチェーンの切断」を騒ぎたて、米欧の対中関税追加課税などの不利な背景の下で、中国の対外貿易がこのような「予想を上回る」成績を収めるのは容易ではなく、中国経済の大きなハイライトとなっているとの見方を示した。
このような成績はどのような面で表れているのか。まず、規模がより大きいことだ。今年上半期、中国の輸出入規模が同時期としては史上初めて21兆元を超え、再び過去最高を更新した。成長率の面から見ると、第2四半期の輸出入は前年同期比7.4%増加し、第1四半期と昨年第4四半期に比べそれぞれ2.5ポイント、5.7ポイント上昇し、対外貿易の好転の勢いが一段と強固になったことを物語っている。
次に、質がより優れていることだ。上半期、一般貿易(中国国内で輸出入経営権を有する企業が輸入関税・輸入増値税を払って、商品を流通させていく貿易形態)の輸出入が占める割合は65%に達し、対外貿易の成長を牽引する主な力となった。これは中国の対外貿易の転換・高度化の効果が顕著であり、一般貿易を代表とする質の高い貿易モデルが主流になりつつあることを反映している。これと同時に、新エネルギー自動車(NEV)、リチウム電池、太陽光発電製品を代表とする「新三様」が海外市場で引き続き人気を集め、中国の対外貿易の質的向上と高度化に力強い原動力を注ぎ込んでいる。
対外貿易の規模がより大きく、質がより優れれば、世界にもたらすチャンスが自然とより多くなる。各国に品質が良くて安価な製品を提供するだけでなく、中国は各国の製品に巨大な消費市場を生み出している。データによると、今年上半期、中国の貨物貿易輸入は前年同期比5.2%増加し、輸入規模は着実に拡大した。中国政府が一連の開放的な政策を打ち出すのにともない、各国の特色ある商品の中国市場への参入はより便利になり、外資企業の中国での発展の余地もより大きくなるだろう。
対外貿易は一国の経済活力を見るバロメーターだ。中国の対外貿易の「半年報」の優れたパフォーマンスは、中国経済の持続的な回復・上向きの基調を力強く支えただけでなく、世界経済の回復にも貢献した。
最近、世界銀行や国際通貨基金(IMF)など多くの国際金融機関が2024年の中国経済の成長見通しを上方修正している。IMFの研究によると、中国経済が1ポイント成長するごとに、他の経済体(エコノミー)の産出水準を平均0.3ポイント引き上げることがわかった。これは、中国経済が依然として世界成長の最大のエンジンであり、中国市場も外国投資家にとって手放せない市場であることを改めて裏付けた。
国連貿易開発会議(UNCTAD)が発表した最新の世界貿易関連の報告書によると、国際貿易は今年第1四半期に回復を実現した。注目すべきは、回復の背景には、現在の世界貿易は依然として地政学、保護貿易主義など多くの不確実性要素に直面していることがある。複雑化・多変化する国際環境を前にして、中国経済は勢いよく波を破って前進し、より多くの質の高い発展の「ボーナス」とチャンスを世界と分かち合う底力と力を持っている。(CRI論説員)
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