日本の24年版防衛白書に断固反対 「中国への内政干渉」と外交部

　外交部の林剣報道官は12日の定例記者会見で、日本の2024年版防衛白書を「中国の内政への粗暴な干渉」と評し、その内容には「断固反対」と表明しました。

　林報道官は、「日本の2024年版防衛白書は、いわゆる『中国の脅威』を改めて繰り返し、地域情勢の緊張を煽（あお）り立てた。中国はこれに対して、強い不満と断固反対を表明する」と述べました。

　林報道官はさらに、「中国は平和発展の道を堅持し、防御的な国防政策を実行している。国防建設と軍事活動は正当かつ合理的であり、他国との合同巡航の展開は国際法と国際慣例に合致している。台湾は中国領土の不可分の一部だ。台湾問題は純粋に中国の内政であり、いかなる外部勢力の干渉も許さない。近年になり台湾海峡情勢が緊張している根本的な原因は、『台湾独立』分裂分子が外部勢力の黙認や支持の下で、手段を選ばず分裂活動を推進していることだ。日本はかつて、台湾を侵略して植民地支配を行い、中国人民に対して重大な歴史的な罪を負っている。日本に台湾問題でとやかく言う資格はない」と指摘しました。

　林報道官はまた、「近代日本軍国主義の対外侵略の歴史により、日本の軍事と安全についての動向はアジアの隣国と国際社会から強く注目されている。日本が近年になり、防衛政策を大幅に調整し、年を追うごとに防衛予算を増やし、武器輸出制限を絶えず緩め、軍事力の発展を図っていることは、外部の強い懸念を引き起こしている。われわれは日本側に対して、歴史上の罪責を深く反省し、平和発展の道を堅持し、自国の軍備増強や武力拡大のための口実を探すのをやめ、実際の行動でアジアの隣国と国際社会の信頼を得るよう促す」と表明しました。（Yan、鈴木）