中国内蒙古フンサンダーク砂漠 環境改善で大変貌

2024-07-11 13:31:54  CRI

 中国内蒙古自治区中部シリンゴル(錫林郭勒)草原の南端に位置するフンサンダーク(渾善達克)砂漠は、内蒙古四大砂漠の一つとして知られています。かつてここの生態環境は急激に悪化し、湖の退化や砂漠化の激化で砂塵、風塵、砂嵐の悪天候が頻発し、現地の牧畜民の生産と生活に深刻な影響を与えていました。

 フンサンダーク砂漠では2000年から、北京・天津の風砂源対策、「退牧還草(家畜の放牧をやめて自然草原に戻す)」や「退耕還林還草(耕作をやめて森林と草原に戻す)」など一連の生態保護建設重点プロジェクトを実施してきました。こうした中、砂漠化し退化した草原は効果的に管理・保護され、プロジェクト対象エリアの植生被覆率と牧草生産量が大幅に向上し、生態環境が著しく改善したとのことです。

 現地では今年、植物が老朽化し、成長が遅い砂地灌木林に対する「平茬撫育(枝の手入れと育成)」プロジェクトが実施されています。現地にある林業草原資源保護所の徐澤民副所長は、「同プロジェクトは牧畜民の収入を高め、生態良性循環システムを構築し、畜産業の持続可能な発展の実現を確保した」と述べました。(ミン・イヒョウ、榊原)

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