北京
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中国北部の内蒙古自治区シリンゴル(錫林郭勒)大草原の中心部にある西ウジュムチン旗は、中国現代畜産業のモデル区です。地元の広大な牧草地では、牛や羊が病気にかかった場合、「動物病院」で診察を受けることができ、化学検査や手術だけでなく、入院することもできます。
地元牧畜民が飼育する家畜の診断と治療に対する実際の需要に応えて、西ウジュムチン旗で2023年に牧畜診療研究モデルセンターが建設され、地元の牧畜民に「動物病院」と呼ばれています。
牧畜診断研究モデルセンターは、牛、馬、羊などの家畜診療を主とする西ウジュムチン旗初の動物診療機関で、動物疾病の診断・治療・検査、そして研修・研究を一体化した診療モデルセンターとなりました。
また、西ウジュムチン旗は2023年に農業部の草原牧畜産業モデル転換アップグレードプロジェクトに基づき、1万頭の肉牛繁殖・肥育基地の建設を開始しました。プロジェクトの投資総額は15億元(約333億円)で、3期に分けて建設が進められ、飼育規模は肉牛1万頭に達します。牛の肥育、食肉処理・加工、技術サービス、末端販売を一体化した企業化運営方式は肉牛養殖農家1500~2000世帯をけん引し、地元の牧畜民に収益創出の道を切り開きました。(HJ、榊原)
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