若い女性 医師の父親に電話し遠隔で人命救助

2024-07-09 18:07:01  CRI

 中国南西部重慶市の江北国際空港の搭乗待合室でこのほど、ある女性が突然、口から白い泡を吹いて倒れました。この緊急事態に、出張でその場に居合わせた蘇州の20代の蘇子音さんはすぐに救助に加わり、てんかんの症状だと判断しました。救助に加わった人たちは既に120番に電話し、空港の医療スタッフを呼んでいましたが、待合室は通路の突き当たりで、最も近い医療室とは待合室を五つも隔てているため、専門の救急隊員が駆けつけるには時間がかかりそうでした。そこで蘇さんは医者である父親のことを思い出し、すぐに電話をかけました。

 父親の指導の下、わずか4分で遠隔救助をやり遂げました。倒れた人の連れは電話の相手を120番の救急隊員だと思い込み、焦りながら「いつこられそうですか?」と尋ねましたが、蘇さんは「違います。父です」と答えました。その後、病人は無事に担架で運ばれ、蘇さんは安心して搭乗を待つ人たちの中に戻りました。

 蘇子音さんの父親は蘇州市のある病院の主任医師で、2018年に蘇州藍天救援隊に加入しており、豊富な救助経験を積んでいます。2001年生まれの蘇さん(23歳)は、11歳の時から父親と一緒に公益活動に参加してきました。家庭の影響で、蘇さんはよく父親と共に訓練に参加し、心肺蘇生を含む基礎救急知識を学んでいたのです。(閣、坂下)

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