「中国気候変動青書(2024年版)」発表 異常気象が増加

2024-07-04 13:56:35  CRI

 中国気象局は4日、「中国気候変動青書(2024年版)」を発表しました。青書は大気圏、水圏、雪氷圏、生物圏と気候変動要素などから、世界と中国の気候変動状況を説明しました。

 「青書」は、地球温暖化の傾向が依然として続いているとし、2023年の世界の平均気温、海洋熱量、海面高度がいずれも史上最高を記録する一方、南極の海氷面積が史上最低数値を記録したことを示しました。中国は世界的な気候変動を感じる敏感地域であり、気候変動の影響を受けやすい地域です。中国は2023年に、年平均気温、ウルムチ河源1号氷河の末端部後退距離、青海チベット道路沿線のツンドラ活動層の厚さなどで、いずれも過去最高を更新しました。

 地球温暖化を背景に、中国では今後、異常高温現象の出現が増えると予測されています。今後30年で、中国での異常高温状態の平均最高気温は1.7〜2.8度前後上昇し、平均高温日数は7〜15日間増える見込みです。また今後30年間、5日間連続の最大降水量は中国全土で一貫して増加傾向を示し、北西部、東部、黄河と淮河流域の降水量は10%以上増えると予想されています。(殷、榊原)

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