習主席 SCO加盟国首脳理事会第24回会議に出席

2024-07-04 20:42:18  CRI

 習近平主席はカザフスタン首都のアスタナ市内にある独立宮殿で現地時間4日午前、上海協力機構(SCO)加盟国首脳理事会第24回会議に出席しました。

 習主席は「SCOは世紀の変わり目に発足した。当時は冷戦が残した対立と分断がまだ残っていた。SCOの創設メンバーはそうした中で、歴史的な選択を行い、平和発展を求め、善隣友好と新型国際関係の構築に力を入れてきた。『上海精神』は今や、加盟国の共通の価値の拠り所となり行動指針となった。設立から23年が経過して加盟国は10カ国に増えた。SCOの家族は3大陸の26カ国に広がった。パートナーはますます多くなり、協力の土台はより堅固になっている」と述べました。

 習主席はその上で、「初心を貫き、『上海精神』の旗印を引き続き高く掲げ、助け合い、引き立て合い、SCOの発展方向を共に安定させ、SCOを、加盟国が共に繁栄して振興するための信頼できる拠り所にせねばならない」と強調しました。

 出席した加盟国の首脳は、現在の世界の政治や経済情勢、国際関係は重大な変化の真っ只中にあり、そうした中で国連が協調の中心となる役割を発揮すべきであり、より代表性があり、より民主的で公正な多極型の世界システムの構築を推進し、包摂的で包容的な経済グローバル化を推進すべきだとの考えを示しました。また、各国の合理的な安全保障上の懸念を尊重し、国家間の意見の相違や紛争を平和的手段で解決することに力を入れ、一方的な制裁には反対し、他国の内政干渉に反対すべきだとする認識を確認しあいました。首脳らはその上で、安全保障上の脅威と試練に対応するSCOのメカニズムを改善し、「三つの勢力(テロリズム、分裂主義、宗教上の過激主義)」、違法薬物密売、国際的組織犯罪を断固として取り締まり、アフガニスタンの平和と発展のための国際社会の努力を支持し、「2国家解決」に基づくパレスチナ問題の全面的かつ公正な解決を支持することで合意しました。

 会議後には、加盟国首脳が署名した「SCO加盟国首脳理事会アスタナ宣言」が発表され、各国が団結して世界の公正、親睦、発展を共に促進することに関するSCOイニシアチブ、SCO運営メカニズムの改善に関する提案を承認し、善隣、相互信頼、パートナーシップの原則に関する声明およびエネルギー、投資、情報の安全などの分野での協力に関する一連の決議が発表されました。

 会議はまた、ベラルーシのSCO加盟を承認し、2024~2025年度のSCOの輪番議長国を中国が務めることを決めました。(Yan、鈴木)

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