北京
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△韓国の仁川(インチョン)国際空港で搭乗手続きを待つ旅客
今年に入って、韓国人観光客による中国旅行ブームが拡大しつつあります。韓国の複数の旅行プラットフォームの最新データによりますと、5月に中国を訪れた韓国人観光客数は前年同期比で大幅に増加し、韓国の大手旅行サイト2社の中国を旅行先とした観光客数は前年同期比でそれぞれ6倍と10倍以上伸びたということです。人気の旅行先には張家界や九寨溝などの風光明媚な自然景勝地が挙げられます。また、韓国の旅行サイトの調査によりますと、今年7~8月の夏休みに人気の海外旅行先ランキングで、張家界は第2位となります。
一方、中国と韓国を行き来する旅客の急増に伴い、韓国の航空会社は中韓を結ぶ航空便の増便に取り組み、夏休みの旅客輸送に対応しています。大韓航空は7月1日から釜山(プサン)‐上海間、仁川(インチョン)‐合肥間(中国・安徽省)の航空便を順次回復し、既存の仁川‐大連間(中国・遼寧省)、仁川‐天津間などの航空便を増便する予定です。大韓航空の1週間の中韓路線の運航便数は6月の146便から10月の195便にまで徐々に増やすということです。
これと同時に、中国が打ち出した外国人観光客向けの「144時間ノービザ滞在」政策も韓国で大きな注目を集めており、大勢の人が夏休みを利用してノービザで中国に入国する準備を進めています。そのほか、今年4月に中国四川省に帰国した韓国生まれのジャイアントパンダ「福宝(フーバオ)」は7月20日に誕生日を迎えることから、韓国のパンダファンにとって、「144時間ノービザ滞在」政策は中国を訪れてフーバオと再会する最高のチャンスで、韓国のSNSでは最近、ビザ免除措置を利用した中国旅行に関する書き込みはたくさんリポストされ、注目を集めています。今年下半期も韓国から中国を訪れる観光客の増加の勢いは持続すると見込まれています。(Lin、野谷)
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