中国最大のスマート立体車両倉庫が上海でオープン 9000台以上の完成車両を収納

2024-07-02 13:42:10  CRI

 中国最大規模のスマート立体車両倉庫が1日に上海でオープンしました。

 この倉庫は上海の米泉路と和静路の交差点に位置し、敷地面積は約15ヘクタール、総建築面積は約11万5781平方メートルで、スマート立体車両倉庫2基を含み、9375台の完成車両を収納できます。うち立体駐車スペースは7315カ所、平地スペースは2060カ所あります。2基の立体車両倉庫は6層コンクリート鋼構造で、総高は約35メートルで、12階建ての高さに相当します。こうした設計により、倉庫の土地利用率は12倍に上がりました。 

 立体車両倉庫は安吉物流が全面的に自主開発したスマート制御スケジューリングシステムを採用し、国内で現在あるスマート立体車両倉庫のうち、収容能力が最大で、スマート化レベルも最高です。従来の倉庫に比べて、車の出し入れの効率が約12倍向上し、作業員を約50%削減することができます。

 立体車両倉庫プロジェクトの趙志軍マネージャーによると、立体倉庫の「スーパーブレイン」はOMS(注文管理)システムと密接に連携しており、いったん出庫指令が出ると、システムは迅速にドライバーの携帯アプリに任務を割り当てます。ドライバーが車両を見つけると、車を入庫室まで運転するだけで、入庫室で車両のフレーム情報、重量、長さ、幅、高さのサイズが正確に検出・記憶されます。次に、受け入れ、入庫、検査、発車などの作業は自動化運搬ロボットがすべてを担当し、車両の安全かつ秩序ある保管を確保してくれます。

 立体車両倉庫はこのほか、グリーン技術と環境保護材料を十分に運用し、グリーン低炭素都市建設の要求を満たす工夫をしています。その中で、技術革新を通じて、立体倉庫の鋼構造と設備の運用荷重能力を強化し、新エネルギー自動車の特殊な需要を満たし、システム上に自動化とスマート化技術を集積し、全自動制御システムと経路最適化アルゴリズムを採用し、貨物の出入庫の待ち時間を減らし、1時間当たりの出入庫車両を180台から400台に引き上げ、効率を倍増させました。(閣、榊原)

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