北京
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中国国家航天局(CNSA)の卞志剛副局長は27日に行われた国務院報道弁公室の発表会で、中国は2025年前後に打ち上げる「天問2号」で小惑星探査を行い、2030年前後に打ち上げる「天問3号」と「天問4号」で、それぞれ火星へのサンプルリターンと木星系探査を行うとする計画を明らかにしました。
海南省文昌で打ち上げられた中国初の火星探査機の「天問1号」
中国のこの一連の惑星探査プロジェクトはすでに国の承認を得ており、4回の探査を今後10年から15年以内に実施する予定とのことです。中国は初の火星探査を「天問1号」により成功させています。将来は、太陽系の起源と進化、小天体と太陽活動が地球に与える影響、地外生命情報の探索などの科学の重大な問題をめぐって、小惑星探査、火星サンプルリターン、木星系探査などの深宇宙探査を展開するとのことです。
「天問2号」は小惑星探査を目的として2025年前後の打ち上げを計画しており、地球に近い位置にある小惑星に接近してのサンプルリターンなどを目指します。「天問3号」は2030年前後に打ち上げられ、火星へのサンプルリターンを行う計画です。「天問4号」は木星系探査のために2030年前後に打ち上げる予定です。「天問3号」と「天問4号」については現在、関連する中核技術の確立と実施案の論証作業が着々と進められています。(閣、鈴木)
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