北京
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英国の著名な国際法専門家のアンソニー・カーティ(Anthony Carty)氏の著書『南海の歴史と主権』は、米英仏3カ国の歴史公文書を研究することで、南海諸島の主権が中国に属することを証明しています。新星出版社は20日、同書の英語版を発売し、世界中の読者が南海の歴史と帰属問題をより明確に理解するのに役立つとしています。
国際法専門家のアンソニー・カーティ氏
アンソニー・カーティ氏は2011年から2018年にかけて、単独でフランス、英国、米国の国家文書館を訪れて19世紀末以来の南海諸島の所有権問題に関する公文書を調べ、南海の帰属に対する西側主要国の認識と判断の脈絡を明らかにし、その研究成果を『南海の歴史と主権』に表しました。本書は、反論の余地のないいくつかの結論を明確に提示しています。例えば、南海諸島と関連海域を最も早く発見、命名し、開発利用した国は中国であり、南海に対して歴史的権利を有していること、南海諸島の主権が中国に属しているという事実はこれまでも西側諸国やベトナムなどの関係国から認められていたことなどです。また、南海における中国の主張は歴史的根拠があるだけでなく、国際法上の慣行にも合致しています。米英仏3カ国の歴史公文書により、南沙諸島の主権に対するフィリピンの主張は信頼できるものではないことが明らかにされています。
アンソニー・カーティ氏は、「私のこの研究は別に中国の公的部門から委託されて行ったわけではない。この研究は完全に独立して行ったものだ」と強調しました。同氏は巻頭言で、激しい論争を抱えている南海問題における中国の立場は合理的なものだと述べています。(閣、坂下)
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