ポーランドの86歳元駐中国大使の中国への思い

2024-06-24 13:23:47  CRI

 今年86歳になるポーランド人のクサベリー・ボルスキーさんは17歳で中国に留学し、駐中国大使を務めた経験もあります。ボルスキーさんは今も常に中国のことに関心を寄せています。ボルスキーさんにとって、遠く離れた中国は故郷であり、「離れられない」存在です。ボルスキーさんは「雲中錦書:私と中国の物語」と名づけた世界向けての作文募集の活動を通じて、自分の物語を人々に伝えようとしています。

 ボルスキーさんは、「孔凡」という北京大学留学中に教師からつけてもらった中国名があります。ボルスキーさんは北京大学で1年間学んだ際に、中国語能力の向上を目指して、毎日の学習計画を立てたほか、見慣れない漢字を集めた字典を作るなどしました。ボルスキーさんは国際関係に強い関心を持っていたため、外交学院への入学を申し出て、同学院で5年間学びました。卒業後には帰国してポーランド外務省に入省して、在中国ポーランド大使館で翻訳や顧問関連の仕事に従事しました。

 ボルスキーさんは「私はポーランドを熱愛している。中国も熱愛している。両国の人々の相互理解を深めることが、友好関係を築く前提と考える」と語りました。ボルスキーさんは両国の人々の相互理解と文化交流に一貫して注力してきました。中国への愛と理解を原点に、より多くのポーランド人に中国を理解してもらいたいと切望し、より多くの中国人にポーランドを理解してもらうことも望んでいます。ボルスキーさんは駐中国大使の在任中に、そのための仕事に重点的に取り組みました。

 ボルスキーさんは大使として、中国とポーランドの初の合作映画「寅年の恋」の製作を促しました。また、ワルシャワ国立大劇場の中国公演でヴェルディのオペラ「ナブッコ」の上演を実現させました。さらに、中国文化部と中国音楽家協会によるポーランド音楽週間の開催を支援しました。この音楽週間では、中国の聴衆はポーランド人ピアニストの演奏を通じて、ポーランドの作曲家のショパンのクラシック音楽作品と現代音楽の作品を理解しました。それ以外にも大使館が提案したことで、両国の国立博物館や国立図書館も交流を始めました。両国の研究者はシンポジウムを繰り返し開催して、ポーランドの歴史や現代文学、映画、現代政治などについて検討し、交流しました。

 1955年に中国に初めて訪れた時から中国とすでに70年近く付き合っているボルスキーさんは、両国の友情の証人であり、体験者であり建設者でもあります。

 ボルスキーさんは今も遥か遠くの中国に強い関心を寄せており、「ポーランドと中国が今後、多くの方面と多くの分野での交流と協力をすることで、両国の人々の相互理解がさらに深まることを希望する。また両国人民の友好が永遠に続くことを望む」と述べました。(朱、鈴木)

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